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イベント詳細

SEV杯 Let’sレン耐4時間耐久&初心者90分耐久レポート

2023年2月17日

 <<開催概要>>

大会名: SEV杯 Let’sレン耐4時間耐久&初心者90分耐久

開催場所:茨城県・筑波サーキット コース1000

開催日:2023年2月12日(日)

天気:晴

気温:17℃

 

<初心者90分耐久>

グロム125クラス  4台

 

<4時間耐久>

マイスタークラス    4台

グロム5クラス       12台

グロム125クラス  11台

 

参加チーム:31台

総勢:  121名

 

 

<レポート>

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2月第2週の週末、筑波サーキットTC1000では、Let’sレン耐!2023年

シーズン第2戦目となる初心者90分と4時間の2レースが開催となった。

前々日の金曜日には関東では積雪を観測し、開催も危ぶまれたものの、

そんな心配は御無用とばかりに好天でしかも春先を思わせる暖かな一日となり、

参加者ものびのびとこのレースを堪能した。

 

<レポート>

早朝は若干冷え込みがあったものの、陽が昇ると一気に気温も上昇し、春のような

穏やかな一日となったこの日レン耐のスケジュールは午前8時20分からの

初心者講習から始まった。

その初心者講習はもちろん、受付やブリーフィングなどが極めて順調に進行して

いったことから、この日最初のレースとなる初心者90分耐久レースは予定よりも

0分繰り上げての午前9時20分にスタートした。

 

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初心者を中心に少し行われるこのミニ耐久レースには、グロム125の4台が参戦。

2チーム体制で参戦するチームやこの後に行われる4時間耐久レースへの

ダブルエントリーなど、その参戦形態はさまざまである。

 

恒例のル・マン式スタートでは、ホームストレート向かい側からマシンに駆け寄った

第一ライダーがほぼ同時にバイクにまたがったものの、

#21 F.J.K.Racingが見事にダッシュを決め、それに22号車、23号車、

24号車とゼッケン順で走行をしていくが、すぐに#22 YASSUがトップへ浮上し

それ以後はレースをリードしていく。

一方最後尾の#24 RacingCrew438のペースは上がらず、4周目には早々に

ラップダウンされてしまう展開から始まった。

 

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他のチームは50秒を切ることができない中、22号車は3周目から常に

48秒台という安定したタイムで周回を重ね、独走態勢を築いていく。

15周前後の間隔でライダー交代を行っていく22号車は、39周目には

この90分耐久のファステストラップとなる46秒933のタイムを出しながら

危なげない走りを続けていく。

 

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そして90分が経過し、親子2人で走り切った#22 YASSUが最終的に

101周を走行、2位に8周差をつけてチェッカーを受けた。

 

 

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優勝した#22 YASSU

昨年の90分耐久に出場したものの転倒を喫し、5位という結果だったという。

4時間レースに親子2人では厳しいことから、そのリベンジで再びの90分耐久

への挑戦となった。

「転倒をしないように安全マージンを取って走行すること」を守って、見事に

優勝を果たした。

2位には#23 RacingCrew438

3位に#21 F.J.K.Racing

が入り、参戦した全チームがトロフィを持ち帰ることとなった。

 

<4時間耐久レポート>

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初心者90分耐久レースが予定よりも10分前倒しで終了し、それに続く

スケジュールも同様に10分前倒しで進行していくこととなった

この日の4時間耐久レース。まず午前11時10分から20分間の練習走行があり、

そして午前11時50分にレースはスタートした。

 

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やはりスタートではマイスタークラスがきれいにスタートを切っていく。

後方ではグロム5クラスの#12 イケイケ団、さらにグロム125の

#28 嫁に土下座レーシングが好スタートを決めて、一気にジャンプアップ

しながらコースに走り出していく。

そのオープニングラップでは#1 どこどこツインズが真っ先に帰ってきて、

それを12号車と#2 ■TeamYSRが追いかける展開となる。 

そしてグロム125クラスでは好スタートを決めた28号車がクラストップ

(総合13番手)、そして#26 チーム常陸板金#22 Team Black★

続いていた。

 

レースは2周目には2号車がトップに立ち、

さらに3周目に#5 TeamPRIDEONEが3番手に上がるなど、序盤から

僅差のトップ争いが展開される。

ここに#4 RT ザ 青梅も加わって上位は混とんとした展開が繰り広げられていく。

 

一方、同じマイスタークラスで参戦する#3 KTRSC&めだまファミリーは、

というと、レース開始後わずか4分というところで、まさかの転倒。

9番手を走行していたところ、5周目の思いやりの「追い抜き禁止ゾーン」で転倒。

ゾーンに入ったことに気づいて減速しようとしたところ握りゴケをしたということで

ピットに戻ってきた。

この3号車は20分近い修復時間を要し、最後尾からの追い上げを強いられる

こととなった。

 

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この3号車というのが、今回超々スペシャルゲストである小椋藍選手が

参戦しているチーム

この日のブリーフィングでも青木拓磨から紹介されていたが、小椋選手は

MotoGPのMoto2クラスに参戦し、母国開催の昨年9月の日本GPでは

優勝を果たし、2022年シーズン最終戦までタイトル争いを繰り広げていた。

 

2023シーズンも、引き続き「イデミツ・ホンダ・チーム・アジア」から

Moto2へ参戦するということで、まもなく渡欧するシーズン前の忙しい中、

時間を作ってレン耐に参戦してくれたのである。

世界チャンピオンに最も近い期待の若者と一緒に同じレースを走れるということで

楽しみにしている、という参加者も多かった。

もちろん、この後、小椋選手が3号車に乗って周回を重ねていくこととなった。

 

レースは、トップ争いに#9 ワーメタ40ぺッ#11 HNJPN264R

加わってくる。

しかし、レースは折り返しに向けて徐々にトップ争いも絞られていき、

マイスタークラスの1号車と2号車のみが同一ラップでリーダーボードの

最上位に固定されていく。

 

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そして2時間が経過しレースは折り返しを迎えることとなった。

今回ダブルペリア式ハンデは、総合のトップ争いとは関係がない、

グロム125クラスのみ対象となっている。

レース開始2時間の結果をもって、グロム125クラスのチーム代表者が集められ

2時間経過時点での最後尾となる

559 SSP-LRがサイコロを振った。

そして出た目が「10」となった。

そこで、クラストップの#26 チーム常陸板金(133周)と

クラス10番手の#21 MNC Racing Team(110周)の周回差23周が

ボーナス周回の起算となり、2位~9位にはトップとの周回差と

ボーナス周回(1/2)が加算され、10番手以降には起算周回差と

ボーナス周回が加えられることとなった。

 

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レースも後半となっても、トップは依然として#1 どこどこツインズ

#2 ■TeamYSRが抜きつ抜かれつの展開を続けている。

ダブルペリア式ハンデの起算となる2時間を終えたことで、各車がペースアップを

して行くグロム125クラスでは、クラストップの#26 チーム常陸板金に、

2番手を行く#30 JA全農★百姓一揆RACINGがペースアップしていくかと

思われたが、クラストップの変更もないまま26号車をなかなか抜くこともできず。

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この後半の追い上げで計算を誤ったのか、レース最終盤ではガス欠症状が出て

マシンを止めざるを得なくなったチームもいた。

 

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そして4時間を走り切って、最初にチェッカーを受けたのは

#1 どこどこツインズ(289周)であった。

わずか1周差で#2 ■TeamYSR、そして#4 RT ザ 青梅(287周)

という順で走行を終えた。

 

グロム5クラスでは

#11 HNJPN264R(281周)

#136 キトキトRT EMQ(279周)、

#12 イケイケ団(279周)というオーダー。

 

グロム125クラスでは、ほぼ終始トップを維持してきた

#26 チーム常陸板金(256周)、

それに最終盤でクラス2位に浮上した

#25 猫八レーシング(255周)、

そして26号車を常に追い続けてきた

#28 嫁に土下座レーシング(255周)の順でチェッカーを受けた。

 

今回はレース終了後にグロム125クラスのダブルペリア式ハンデの加算

そして追い抜き禁止のおもいやりゾーンでの追い抜きペナルティもあり、

クラスによってはチェッカーを受けたのとは異なる波乱の結果となった。

 

結果、優勝したのは、わずか1周差が見事に逆転劇へつながった

#2 ■TeamYSR

マイスタークラスを制することとなった。

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今回#2 ■TeamYSRではライダーのひとりが下痢気味だったことから、

トイレが心配でいつも以上にペースも速かった様子。

終始#1 どこどこツインズとトップ争いを展開しており、最終的にチェッカーを

受けたのがその1号車だっただけに、今回は「運(ウン)がついてた」と

コメントしてくれた。

 

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グロム5クラスでは#11 HNJPN264Rがクラス優勝。

某自動車会社に勤務する仲間で参戦をした#11 HNJPN264Rは、筑波戦しか

出場していないが、これまでに2回の優勝経験もあり。

ピット回数に気を遣いながら、転倒で5000円の出費をしないようにが目標。

今回はグロム5での初挑戦となったが「乗りやすくて、いつも以上にうまく

行った」という。

 

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グロム125クラスで優勝したのは、バイクショップとそのお客さんで構成

されたチーム #25 猫八レーシング

メンバー内でレン耐参戦最多回数は5回だったが、これまでの戦績はパッと

しなかったというが、今回はガス欠しない、無転倒でレースを楽しむ」ということを

目標に走ったところ「やっと優勝できた」と。

「まだ他のチームメンバーにもこの勝利を味わってもらえるように、さらに参戦を

続けたい。メンバー全員が勝利経験をできたらグロム5にクラス変更したい」という。

 

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人生初レースで優勝したのは#27 K speed creationとなった。

女性3名に男性1人という羨ましい状況のチーム。

男性が率いるチームかと思いきや、今回初レース参戦となったのは、その唯一の

男性である土屋恵ニさん。

前回の秋ヶ瀬でのレン耐でサポート役をやったことがキッカケで、「その働きが

素晴らしかった」ということで、今回チームにお誘いを受けての参戦だという。

今回のためにツナギも購入して参戦。自身が走行をしていない時間はきっちり

女性ライダーのサポートも行い、「すごく楽しかった」とレースも堪能した様子。

 

 

 

正式結果は以下のとおり。

<90分耐久>

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1位 #22           YASSU                             101周

2位 #23           RacingCrew438                  93周

3位 #21           F.J.K.Racing                       80周

 

<4時間耐久>

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マイスタークラス

1位 #2              ■TeamYSR                         289周

2位 #1              どこどこツインズ                  288周

3位 #4              RT ザ 青梅                       285周

 

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Grom5クラス

1位 #11           HNJPN264R                        281周

2位 #136        キトキトRT EMQ                  279周

3位 #13           チーム常盤輪業                    279周

 

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Grom4クラス

1位 #25           猫八レーシング                    268周

2位 #27           K speed creation                 262周

3位 #22           Team Black★                      262周

 

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人生初レースクラス

1位 #27           K speed creation                 262周

2位 #28           嫁に土下座レーシング            261周

3位 #21           MNC Racing Team               251周

 

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特別賞

#21 MNC Racing Team

ピットインの際のお題でけん玉を一発で入れたのに、喜んで後ろを振り返ったら

誰もいなかった、ということでこのチームに贈られた。

 

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表彰式の後には、レン耐パートナー「Webike」で使える3000ポイントが

3チーム(チーム全員に一名に付き3000ポイント)や、

筑波では恒例となった新鮮野菜などのくじ引き抽選会も楽しく行われた。