レン耐NEWS
1月9日レン耐レポート
2017年1月9日
<レポート>
昨年12月に2016シーズンを終えたばかりのLet'sレン耐だが、早くも2017シーズンが開幕! その第1戦が成人式の日に開催された。
開幕戦の舞台となったのは、昨年から開催サーキットに加わった袖ヶ浦フォレストレースウェイ。4輪レースも開催される広い路面が特徴のコースで、今回はその醍醐味を存分に味わえるCBR250クラスも開催となった。
あいにく当日は前夜から続いた雨で全面ウエット路面の難しいコンディションとなったが、それでも新年初のレースを、おなじみレジェンドライダーの辻本聡さんやブリヂストンの山田宏マネージャーに加え、ヨシムラレジェンドライダーの浅川邦夫さんを迎えた17チーム・計53名のライダーたちによって熱い戦いが繰り広げられた。
決勝は13:08に耐久レースおなじみのル・マン方式でスタート。
1番グリッドからスタートしたCBR250クラスの#101「チームブリヂストン」が、そのままブッチギリの独走で後続を引き離しにかかる。
#101の第1ライダーは、レン耐常連となったブリヂストンの山田宏マネージャーだ。
だが、開始18分後11周目に入ったところで、その#101が1コーナーの先で単独転倒。セーフティカーが介入することとなる。
山田さんは幸いケガもなく無事だったものの、マシンはダメージが大きく、ここで#101は戦線離脱。優勝候補の一角が早くも消えることとなってしまう。
開始30分の時点で、デューククラスは持ち込み車両のアプリリアRS125を駆る#31「PGJアプリリアレーシング」がトップ。グロムクラスは#2「ドレミコレクション東」、エイプクラスは#22「チームAS
#1」が先頭に着けるが、このセーフティカーの介入により差が付き始めていた他のチームも再び接近することになり、レースはほぼ振り出し状態に戻ることとなった。
さて、転倒した「チームブリヂストン」だが、デューククラスの#62にもダブルエントリー。
レース再開後には、この#62が悔しさを跳ね除けて#31をかわし、CBRクラスの#103「■TeamYSR」と総合トップをしばらく争うこととなった。
スタート1時間経過時は、同一の30周で#62が5秒ほど#103に先行する。
デューククラスは#31も1周遅れで総合3位&クラス2位に着け、前を走る2車を追いかける。
一方、グロムクラスは#2が先頭を守るも、続く#1「チームキッズバイク」は、燃料温存を最優先として無理に追いかけない安全策を実施。
また、エイプクラスでは最後尾近くからスタートしていた#9「MOTO
NAVI朝ツー部」がクラストップを奪うも、こちらも終盤に備えてペースを抑えた着実な走行に専念する。
スタート1時間30分を超えたころには、ほぼ雨は上がり雲間から時おり日光も射すようになるものの路面は乾かず、かえって水に反射した光が視界を邪魔する難しいコンディションが続く。
このあたりで、デューククラスを除く各クラスの車両に追加ガソリンを給油。
すでにガソリンメーターがエンプティに近づいている車両も多々見受けられ、思ったよりも多いガソリン消費量にどう対策するか作戦の練り直しを強いられるチームも見受けられることとなった。
1時間30分時点の総合トップは46周でCBRクラスの#103、デューククラスの#31が#62をかわしてこれに続く。
グロムトップの#2は総合6番手で42周。こちらはあえて燃費温存のみにこだわらず#1には約1周ほどのアドバンテージを付ける走りを見せる。
スタート後2時間を超えると、各チームとも燃料温存と順位アップのバランスを見極めながらの走行が大勢を占めることとなる。
CBRクラスは63周で総合トップを行く#103が、クラス2番手の#102「わくわくレーシング」に対して6周差をつけて完全独走態勢。一方、追加ガソリンのないデューククラスはCBRの#103よりやや遅れるかたちとなり、60周を走る#62と#31に#61「RT
ザ 青梅」もチャンスを狙える位置で走行する。
グロムクラスは#2が場合によっては優勝を捨てるのも厭わぬ覚悟でトップを死守。2番手を淡々と守る#1と対照的な走りを見せる。
こうしたなか、エイプクラスではトップの#21とほぼ同一周回で2番手に付けていた#26「MARC!!!」が痛恨の転倒。#24「チームAS
#3」にかわされてクラス3番手に後退することになってしまう。
そしてラスト30分。
ほとんどの車両が残燃料との戦いに悩むなか、安定のCBRクラスを除いた各クラスにドラマが繰り広げられる。
デューククラスでは#31がトップ逆転に成功すると徐々に差を広げ、
グロムクラスは、ラスト8分前についにトップを走る#2のガソリンが尽きホームストレート上でマシンストップ。こちらも首位が入れ替わってしまう。
エイプクラスは#21の首位は変わらぬも、#26が2位奪回に成功。さらにクラス4位争いを展開していた#25「イリクラー」と#22「チームAS
#1」が、ともにゴール時間を目前にガス欠となってしまう。
やがて時刻は16:08。
こうしたサバイバル戦を呈する状況を乗り切ったマシンたちがチェッカーフラッグを受けて嬉しいゴールを迎えた。
CBRクラスは文句なしの安定した走りで#103がゲット。
デューククラスは、#31が持ち込み車両で見事に制覇。
グロムクラスの#1は、レジェンドライダー辻本さんが嬉しいクラス初優勝。
そしてエイプクラスは、優勝を果たした#21がゴール後のウイニングラップ中になんとガソリンが尽きてストップしてしまい実は超ギリギリだったという、まさに開幕戦にふさわしい熱い内容のレースとなった。
正式結果は以下のとおりです。
CBRクラス
1位 #103 ■TeamYSR 96周
2位 #102 わくわくレーシング 90周
デューク125クラス
1位 #31 PGJアプリリアレーシング 90周
2位 #62 チーム ブリヂストン 89周
3位 #61 RT ザ 青梅 87周
グロム125クラス
1位 #1 チームキッズバイク 83周
2位 #11 川崎ラブレターズ 82周
3位 #4 どこどこツインズ 82周
エイプ100クラス
1位 #21 MOTONAVI 朝ツー部 81周
2位 #26 MARC!!! 79周
3位 #24 チームAS #3 78周
4位 #22 チームAS #1 75周
5位 #23 チームAS #2 74周
6位 #25 イリクラー 73周
人生初レースクラス
1位 #24 チームAS #3
2位 #22 チームAS #1