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レン耐NEWS

Let'sレン耐東日本第10戦・ハルナ 超初心者&150分耐久

2024年6月28日

<開催概要>
大会名:Let'sレン耐ハルナ 超初心者&150分耐久レース
開催場所:群馬県・ハルナモーターランド
開催日:2024年6月2日(日)
天気:雨ときどきくもり
気温:16.8℃

≪開催クラス≫
マイスタークラス     1台
グロム5クラス      3台
グロム4クラス      8台
エイプクラス       4台

参加チーム:16台 総勢:49名



6月最初のLet'sレン耐はハルナモーターランドで開催。
当日はあいにくの空模様となってしまったが、そんな逆境にも負けないエントラントたちが集結。
しかも鈴鹿8耐事前テストを翌日に控えるドゥカティ・チームKAGAYAMAの水野涼選手が地元の友人たちを誘いプライベートで参加するというサプライズ付きだ。またハンディキャップを乗り越えてバイクを楽しむSSP=サイド・スタンド・プロジェクトからはレジェンドライダーである小林大さんも参加。
最後はJ-GP2チャンピオン保持者である水野選手と、J-GP2の前身とも言うべきGP250チャンピオンである小林選手との優勝争いというゴージャスな展開となった。


<レポート>


決勝レースは9:32にゼッケン順によるル・マン式によりスタート。
オープニングラップを制したのは今回唯一のマイスタークラスとなる#1「どこどこツインズ」。これに続くのがグロム4クラスに参加している#25「チーム友達」。第一ライダーは水野涼選手だ。そして3番手でコントロールラインを通過したのが今回2台エントリーしたSSPのうち小林大選手とは別チームの方となる#559「SSP」。

このうち水野選手は、さすがトップライダーというべき抜群の上手さで2周目4コーナーにてトップに立つと、後続をグングンと引き離していく。
が、しばらくすると快調に思えた水野選手がスローな走りに! マシントラブルの発生かと思われたが、実は水野選手が過去に着ていたレーシングスーツを借りて参加した友人とのライダー交代を終えた後であった。#25「チーム友達」は水野選手とレース経験あるもう1人が、レース初心者である残る2人をサポートするという作戦らしい。ピットレーンでは今年の水野選手が去年の水野選手にアドバイスをしているといった他では見られない不思議な光景も繰り広げられるなど、Let'sレン耐ならではのユニークなシーンも見られることとなった。
そうこうしているうちに次第に路面もハーフウェット状態となっていき、総合トップはグロム5クラスの#4「CMC敬老会」の手に移るも痛恨の転倒で後退。再び#1「どこどこツインズ」が先頭を走ることとなる。そして総合2番手には小林大選手の#758「SSP758」が次第に浮上。ちなみにゼッケンの758は「名古屋」を意味し、はるばる名古屋から榛名まで遠征してくれたかたちだ。

 


1時間を終えた時点での暫定結果は、マイスタークラスが#1「どこどこツインズ」=54周。

グロム5クラスが#2「DAC関東A」=51周、#3「DAC関東B」=49周、#4「CMC敬老会」=47周。

グロム4クラスが#758「SSP758」=52周、#23「TEAM55」=21周、#24「SHOWA村代表」=51周。

エイプクラスが#53「ちちぶバイク部」=49周、#51「GenGenRacing南魚沼」=49周、#54「ハリネ119」=46周の順。


2時間目。
路面もかなり乾いていき、このまま走りやすいドライ路面になっていくかと思いきや、2時間目に入って間もなく再びの雨でコースはまたもやフルウェットの状態に。
厳しくなった路面コンディションの中、先ほど転倒してしまったばかりの#4が2度目の転倒、他にエイプクラスの2台も転倒と不運が相次いでしまう。


そして小林選手に負けず上手い走りを披露していた#758の女性ライダーまでもが痛恨の転倒。ハンディキャップがあるため大事をとり、ここでFCYが提示されることとなった。
こうした荒れた展開のもと総合トップはグロム4クラスの#23「TEAM55」、2番手はグロム5クラスの#2「DAC関東A」の手に移っていったところで恒例のぺリアハンデ抽選会の時間が到来する。


今回のぺリアハンデはサイコロの出目が絶妙で、グロム4クラスでは最大で+11周のボーナスハンデが発生。これには水野選手率いる#25「チーム友達」や転倒で順位を大きく落としてしまった#758「SSP758」も含まれる。その結果、総合トップには#758が返り咲き、2番手に#24、3番手には#25と序盤で輝いていたチームが再び有利になるといった展開となっていった。

2時間を終えた時点での暫定結果は、マイスタークラスが#1=101周。グロム5クラスが#3=98周、#2=97周、#4=96周。グロム4クラスが#758=104周、#24=104周、#25=103周。エイプクラスが#52「KYB自動車部」=96周、#54=95周、#53=95周の順。



同一周回でトップを争う#758と#24。1周遅れで彼らを追う#25というかたちで迎えた最終時間。今回は150分耐久のためレースは残り30分とチャンスは少ない。
そんななかアンカーとなった水野選手はウェット路面の中を目覚ましい走りで追い上げていくと、ついには2位に浮上。#758と同一周回まで到達する。
このままトップを捉えることができるか。

 


しかし、#758はもうライダー交代する予定もないうえ、アンカーを務めた小林選手もさすが元HRCライダーの250ccタイトルホルダーだけあってそのセンスは今なお健在。水野選手とのタイム差を最小限に抑え、なかなか追いつかせない。
接近バトルではないものの世代を超えた全日本チャンピオン同士の争いが、最後に繰り広げられることとなった。
こうして150分を過ぎた12:02を持ってレースは終了することに。

最初にチェッカーフラッグを受けたのは、水野選手の渾身の走りから先頭を守り切った#758の小林選手でそのままグロム4クラス優勝。コースあと2分の1ほどという24秒差まで追い詰めた水野選手の#25はグロム4クラス2位でゴールした。
グロム5はDAC関東同士の同門対決を制した#2が逆転してクラス優勝。人生初レース賞を兼ねたエイプクラスは#52が栄冠を手にした。マイスタークラスはそのまま#1がゲット。


最終結果は次のとおりです。


<マイスタークラス>
1位 #1「どこどこツインズ」 124周


<Grom5クラス>
1位 #2「DAC関東A」 120周
2位 #3「DAC関東B」 119周
3位 #4「CMC敬老会」 119周


<Grom4クラス>
1位 #758「SSP758」 128周
2位 #25「チーム友達」 128周
3位 #24「SHOWA村代表」 126周


<エイプクラス>
1位 #52「KYB自動車部」 119周
2位 #53「ちちぶバイク部」 117周
3位 #54「ハリネ119」 115周

 


特別賞は#25 水野涼選手率いる地元の友達と一緒に参加した「チーム友達」の皆さんに贈られました。