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レン耐NEWS

Let'sレン耐東日本第16戦・明智 6時間耐久レース

2024年8月15日

<開催概要>
開催名称 KIJIMA杯Let’sレン耐 明智 6時間耐久レース
開催日時 2024年7月28日(日)
開催場所 岐阜県・明智ヒルトップサーキット
天候 晴
気温 35℃



<開催クラス>
<6時間耐久>
GROM5クラス 6台
GROM4クラス 2台
参加チーム計 8台
参加者数   35名


 

鈴鹿8時間耐久レースの裏レースとして開催されてきた明智8時間耐久レン耐、今年は鈴鹿8耐よりも1週間遅く、そして2時間少ない6時間耐久として開催となった。
春の明智戦は雨のレースとなったが、今シーズン2回目の明智戦は夏への挑戦ともいえる厳しい暑さの中での一戦となった。


<レースレポート>

 

この日のタイムスケジュールは、午前8時20分にフリー走行開始、セッション終了後に各チームごとの写真と全体の集合写真をコース上にて撮影し、6時間耐久レースがスタートする予定となっていた。
フリー走行で1台の転倒があったものの、決勝レースは予定通り午前9時に、日章旗が振られルマン式でスタートとなった。

 

このスタートではGROM4クラスの#559「SSP」が真っ先にスタートしていくも、オープニングラップを制したのは#4「わっしょい鉄砲小僧」。
しかし翌周には#21「2×4ドリフターズ」が、さらに5周目には#3「イコールトレード(株)」、その次は#5「teamD.I.Y」といった具合に、各車が牽制をしながらトップを入れ替えつつレースは進行していく。
その一方で#1「サイクルセンターサカグチ」と#6「Team ドカポン・スター・ライダースJAPAN」の2チームは様子見とばかりに、スローペースで後方からこれらを追うという展開から始まった。
レース開始後15分を過ぎると、ピットインが開始され、ライダー交代も始まっていく。

今回も機能障がいを持ちながらもこのレン耐を楽しんでいる#559「SSP」が参戦をしていたが、スタートライダーからマシンを託された2番手ライダーのブーツが外れるトラブルが発生。
これまでビンディングでブーツとステップを固定していたものを今回強力なマグネットで固定し、移乗時間を短縮するという作戦だったが大腿部を固定するシートベルトの装着忘れだったようだ。いったんピットインし、ブーツを再固定して走り出したのだが、今度はコースアウトして転倒してしまった。
そのためスタートから30分が経過したところで、この日最初のFCY(コース全域イエローコーション)が導入される事態となった。
FCY解消後も各チームは頻繁にピットインを繰り返しており、レース開始後1時間を待たずして、ピットイン3回に1回課せられるミニゲームのお題もスタート。これにより若干「お題クリア待ち」の渋滞も発生し、このピットインタイミングの見極めが必要となってくる。

レースは#5「teamD.I.Y」がリードし、これを#3「イコールトレード(株)」、#2「Y・F・R株式会社」、#4「わっしょい鉄砲小僧」が上位を伺いつつ、という展開のまま、レースはダブルペリア方式のハンデの基準となるレース折り返しの3時間が経過していく。
この3時間経過時点で、トップを行く5号車が177周、GROM5クラス最下位(クラス6位)の#1「サイクルセンターサカグチ」が161周と、このクラスで16周もの差ができていた。ダブルペリアのハンデ決めでは、「サイクルセンターサカグチ」の代表が2個のサイコロで規定最高数の「6」を出して、自身のチームの6位が基準となって、16周×1.5の最大24周のハンデが加えられることとなった。

 

この3時間を経過した直後には、燃料計が点滅したということでトップを走行していた#5「teamD.I.Y」がピットへ戻ってくる。
今回の6時間耐久レースでは、GROM5クラスに4リットル、GROM4クラスでは5リットルの追加給油が行われることとなっており、ここで真っ先に給油を行うこととなった。
もともとGROM5の燃料タンクは6リットルとなっており、なかなか攻めた燃費作戦といえる。 今回は、各マシンに「SEVエアバルブキャップ」をお試し装着という機会も設けられた。
スタート時点で前後輪にバルブキャップが装着されており、レース後半になったら、これを外すということで、どれほどの違いがあるのかを各チームが体感する機会となった。
ダブルペリアのハンデが反映されるとトップは、GROM5クラスの#1「サイクルセンターサカグチ」となり、それまでトップを走行していた#5「teamD.I.Y」はクラス最後尾となってしまう。
今回2台のみ参加のGROM4クラスではサイコロを振ることなく、2台の周回差(13周)から#559「SSP」に20周のハンデが加えられたものの、なんとSSPの持ち込み車両の独自のステップをコース上に落とすというトラブルで、このハンデが全くの帳消しとなってしまい、クラストップに立つことなく走行を続けることに…。


 

レース後半になっても厳しい日差しは続き、路面温度は60度近くまで上昇していた。
レース後半には転倒車も出てきて、#4「わっしょい鉄砲小僧」はレース4時間経過を前にリタイアを決めた。さらにそのタイミングでトップを走行していた#6「Team ドカポン・スター・ライダースJAPAN」も転倒を喫してしまう。

レースは終盤になって、ダブルペリアハンデでトップに立った#1「サイクルセンターサカグチ」がレースをリードしているものの、それを#5「teamD.I.Y」が1号車よりも速いペースで追い上げていくという2チームの戦いへと絞られていく。
そしてレース残り20分となって1号車にシフトペダルが落ちてしまうというトラブルが発生。341周を走行したところで緊急ピットイン。

 

その修理時間は走行時間に反映をするものの、コース上では5号車がなんなくトップに立つこととなり、6時間を経過し、5号車がトップでチェッカーを受けた。
最後の最後でマシンの修理を受けた1号車は、この修理時間分の6周が追加されたものの、周回数としては同一ラップとなり、先にチェッカーを受けていた#5「teamD.I.Y」が優勝となった。「teamD.I.Y」は今回初めてのレン耐に参戦ということで、レン耐のルールに対して理解が微妙だった部分もあったが、レースのベテラン揃いということで、その技術力でカバーしての優勝であった。

GROM4クラスで優勝をしたのは昨年の明智8時間耐久でもクラス優勝をした#21「2×4ドリフターズ」であった。
バイク仲間で参戦しているチームだが、昨年はこの明智での優勝の流れのまま、新千歳に遠征し、新千歳戦も制したチームだ。

正式結果は以下の通りです

<6時間耐久>

 

GROM5クラス
1位 #5 teamD.I.Y 365周
2位 #1 サイクルセンターサカグチ 365周
3位 #6 Team ドカポン・スター・ライダースJAPAN 361周

 

GROM4クラス
1位 #21    2×4ドリフターズ 341周
2位 #559 SSP 329周



特別賞

 

特別賞は、この#21「2×4ドリフターズ」で今回レン耐初参戦となったグェンさんに贈られた。
チームリーダーが結婚をした際にチームみんなでその結婚を祝いにベトナムに行っているという仲の良いチームだが、そのリーダーの義理の弟であるグェンさんもチームにしっかり溶け込んでいて、このレン耐レースも楽しんでいた。