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レン耐NEWS

Let'sレン耐東日本第20戦・筑波4時間&初心者60分&takuma-gp第3戦

2024年9月30日

<開催概要>

大会名:SEV杯Let'sレン耐筑波4時間&初心者60分&takuma-gp第3戦
開催場所:茨城県・筑波サーキットコース1000
開催日:2024年9月22日
天気:雨のち曇り
気温:22℃

≪開催クラス≫
<初心者60分>
グロム4クラス      9台

<4時間>
マイスタークラス      2台
グロム5クラス      21台
グロム4クラス      18台

参加チーム:50台 総勢:184名


<スプリント>
M50エキスパートクラス   7台
M50ビギナークラス     7台
M50フレッシュマンクラス  1台

総勢:15台


<レポート>

荒天となった9月3連休の中日の日曜日。多くのレン耐参加者とtakuma-gpCUP参加者が筑波サーキットへ集結した。
今大会では4時間および初心者60分の2つの耐久レースと、takuma-gpCUPスプリントレースを開催。

午前中は先日までの猛暑が嘘なくらい気温が低くなり、雨が降ったり止んだりする難しいコンディション。
しかし、レン耐4時間レースの後半には、太陽が出てきて気温も一気に上昇し、最後はドライでのレースが楽しめた。

 


<初心者60分>

初心者60分耐久は4速のグロム125・9台によって開催。
それまで降っていた雨も止み、決勝レースは8:57にスタートとなった。

オープニングラップを決めたのは#23「シバミサイルfrom RTmio ritmo」。#23はのっけから飛ばすと後続を引き離して早々にアドバンテージを築こうとする。
しかしウェット路面で難しいコンディション。ピットタイミングの関係で先頭は#27「チームイザワRacing」に一時移るなどの動きをみせたのち、20周を過ぎたあたりで再び雨が強まり出す。
そんななか中盤のあたりでトップは再び#23の手に。これに#26「チームイザワRacingワークス」のみが同一周回で対抗するという展開となっていく。
しかしながら、この後に順調と思えた#23に水を吸ってしまったか電気系のトラブルなのか、急にエンジンが吹けなくなる不調が発生。
ピットインを余儀なくされ、順位を後退させてしまう。

代わってトップに立った#26は着々と周回数を重ねると、残り10分の時点で2番手以下に4周のリードを保つ大量のアドバンテージを確保。
そのまま60分を走り抜けると#26は60周をマークして真っ先にチェッカーフラッグを受けることとなった。
トラブル解消にかかった分として7周を加算した#23が惜しくも1周遅れの59周で2位。3位には56周を走った#28「BSF大島製作所」が入った。


<4時間耐久>

メインレースとなる4時間耐久は11:50にゼッケン順グリッドでル・マン式によりスタート。

オープニングラップを制したのは、グロム5クラスの#4「RT mio ritmo-sideS」。
これに続くはグロム4クラスの#23「イケイケ団」、グロム5クラスの#19「team、ヒメG」。
スタート時は雨が止んでいたものの、路面はまだウェット。開始20分後の最終コーナーで
最初のFCYが発生する転倒が発生するように難しいコンディションだ。
そんななか、総合トップはやがてグロム5クラスの#12「ともっちと愉快な仲間たち」が奪い取り、2番手には#20「アスナルレーシングプロジェクト」、3番手に#4というオーダーに。

グロム4クラスは総合4番手を走る#28「おちんぎん大好きレーシング」がクラストップということになる。
今回2台のみ参戦となるマイスタークラスは総合21番手を走る#2「どこどこツインズ」が先行。#1「TeamPRIDEONE」も総合29番手。しかも、#1の車両は今回唯一の新車ということもあり序盤は慣らしのためにエンジン回転数を上げないように主催者ハンデが指示されていた。
とは言え、この2チームは超ベテランだけあってダブルペリアと燃費も見据えて序盤は抑えて走るのがいつものパターンだ。
1時間を終えた時点での暫定結果は、マイスタークラスが、#2=63周、#1=60周。グロム5クラスが#12=68周、#20=68周、#4=67周。グロム4クラスが#28=66周、#35「チームスズキ&大神のさおり」=64周、#21「SRC48」=64周の順。


2時間目。

雨は止んだままで路面は次第にハーフウェット状態に。
それに伴い、各車ともペースが上がり出すなか13:13に2回目のFCYが発生。それが解除された矢先の13:28の1コーナー先で3回目のFCYが発生するなど、転倒が相次いでしまう。
先頭を行くのは、#12をかわした#20。後続に1〜2周ほどのアドバンテージを築いての走行だ。
総合2番手は#12で、総合3番手にはグロム4クラスの#28が#4をかわして一時浮上してくるなど、こちらは数台が鎬を削るかたちとなっていく。
グロム4クラスの2番手は#35が大きく後退し、総合8番手を走る#21にとって代わられるが、#21はクラストップの#4とは4周ほどとそれなりに大きな差が付いてしまうこととなっていた。
しかし、今回はダブルペリアハンデが存在。クラストップとクラス下位の周回差が大きいほど後半戦で大逆転となってしまうのがレン耐ならではの特徴だ。
マイスタークラスの2台はなおも中段以降での位置で走行。順位的には#1が入れ替わって先行する。
2時間を終えた時点での暫定結果は、マイスタークラスが、#1=117周、#2=113周。グロム5クラスが#20=129周、#12=128周、#4=128周。グロム4クラスが#28=127周、#21=124周、#34「アテンレーシング」=122周の順。


3時間目。

レースは折り返し地点を過ぎたところで、全クラスに対してダブルペリアハンデの抽選会を実施。
その結果、マイスタークラスには+6周、グロム5クラスには+2〜15周、グロム4クラスには+6〜14周というボーナス周回が2番手以降のチームに追加されることとなった。
なお、ぺリアハンデのボーナス周回分についてはレース終了後に計上されるため、ゴールまでは実周回数による見かけ上の順位で継続。そのため見かけ上の総合トップとしては#20が引き続きい独走状態というかたちでレースは続いていく。
しかし、グロム5クラスでは2番手争いが激化し、#15「F.J.K.Racing兎」が浮上してくるなど白熱した展開に。
またグロム4クラスも群を抜いて気を吐く#28がクラストップに飽き足らず総合2番手の位置を走るようになっていた。
この頃になると、すっかり雨は降る様子もなくなり、路面は9割がたドライに。そして時折、陽が射してくるような好コンディションへと移り変わっていた。
3時間を終えた時点での暫定結果は、マイスタークラスが、#1=185周、#2=183周。グロム5クラスが#20=197周、#15=194周、#12=194周。グロム4クラスが#28=195周、#21=190周、#23=188周の順。


4時間目。

レースは最後の1時間に入り各車ラストスパートを開始。そのためか15:13ごろ3コーナーと思いやりゾーンとなるS字区間の2か所で転倒が発生して最後のFCYが掲示されるなどの動きも起きる中、総合トップは再び#12の手に。#12は次第に#20との差を広げ始めていく。
グロム4クラスではここまで大きく突出していた#28が順位を大きく後退。代わって#23が総合6番手でクラストップを走ることとなる。こちらはクラス2番手も#26「TeamBlack★」、3番手も#30「HN JPN264R」が浮上してくることとなり、ぺリアハンデの反映を前に大きく顔ぶれが変わることになっていった。

こうして4時間の戦いはあっという間に過ぎ、#12が真っ先にチェッカーフラッグを受けるかたちでレースは終了。後はダブルペリアハンデのレース後加算や思いやり区間での追い越しペナルティによる減算などによる最終結果を待つだけとなった。

はたして毎回番狂わせが発生する筑波大会の表彰式。
グロム5クラスは、クラス7〜8番手あたりをキープし、ペリアハンデの+11周を活かした#10「お主も悪よのう」が作戦勝ちとも言える見事な逆転優勝で栄冠を手に。2位は序盤から熱い走りを見せた#12、3位はやはりペリアハンデが効いた#9「BLR RT」が受賞した。
グロム4クラスの表彰台は、どのチームも最後の1時間が狙ったとおりだったかのように、ペリアハンデがあるにも関わらず浮上してきた面々でゲット。
1位は#23、2位は#30、3位は#26の順となった。
マイスタークラスは、+6周のペリアハンデで#2が逆転優勝をものにした。


<<スプリント M50ビギナー&フレッシュマンクラス>>

スプリントの第一レースは、M50ビギナークラス7台とM50フレッシュマンクラス1台の混走で実施。
予選でポールポジションを獲得したのはビギナークラス#29の井上陸哉選手(NSR50)でタイムは46.323秒。グリッド2番手には同じくビギナークラス#39渡辺翔悟選手(スーパーカブ)、グリッド3番手は同#96林ジャーチ選手(NSR50)となる。このうち#39渡辺選手(賞典外)は唯一のスーパーカブによる参戦だ。

10周で争われた決勝では、予選4番手だったNSF100の#92鈴木健太選手が絶妙なスタートを決めてホールショットを奪うと、そのままオープニングラップを制して見せる。
しかし、2周目の5コーナーで#29井上選手がトップを奪うと5周目まで先頭を走ることに。
この間、#29井上選手に食い下がっていけたのは#39渡辺選手のみとなり、他は次第にじりじりと引き離されることとなっていった。
そして、6周目の最終コーナーつっこみで#39渡辺選手はトップを奪うことに成功。

#29井上選手も諦めずにその後も何度か#39渡辺選手をプッシュするも、走行ラインを締めて前に出すことを許さない巧者の#39渡辺選手。
最終ラップ4コーナーで#29井上選手は最後のパッシングを仕掛けるが、それも及ばず。
#39渡辺選手のスーパーカブが真っ先にチェッカーフラッグを受けるという、takuma-gpカップ初の快挙でレースは幕を閉じたが、賞典外のため、繰り上げで#29井上選手が優勝となった。

フレッシュマンクラスは、#3佐藤選手が優勝となった。

 

<<スプリント M50エキスパートクラス>>

M50エキスパートクラスは8台のマシンがエントリー。
予選でポールポジションを獲得したのは#77玉利幸治選手(NSR50)でタイムは47.098秒。2番グリッドは#56五十畑義己選手(NSRmini)。3番グリッドは#4畠石龍希選手(NSRmini)だ。


10周で争われた決勝では#4畠石選手がホールショットを奪い、そのままオープニングラップを制覇。これに続いたのは予選5番手からスタートした#49上野健太選手(NSR50)と#77玉利選手。さらに#33及川祐治選手(NSF100)や#54都倉紅志選手(NSR50)らも続き、まずは5台ほどのトップ集団が形成される。
4周目に入るとスタートで出遅れた感のあった#56五十畑選手が追い上げてきて#77玉利選手をかわすと3番手に浮上。
以降、#4畠石選手、#49上野選手、#56五十畑選手のオーダーでレースは続き、この3台が後続を引き離していくこととなる。


トップを走る3台は8〜9周目にかけて、それぞれスパートをかけてクリアランスを広げようと試みるが、実力は拮抗。オーダーこそ変わらないものの接近した状態のままファイナルラップに突入する。
そのファイナルラップは、最後まで互いにつけ入る隙を与えない静かながらも高度なバトル。#49上野選手も最終コーナーからの立ち上がり加速に望みをかけるも、わずか0.291秒及ばず。

スタートから一度も前を譲らなかった#4畠石選手が、見事にレースを制した。

 

最終結果は次のとおりです。

<<初心者60分>>

<グロム4クラス>
1位 #26「チームイザワRacingワークス」 60周
2位 #23「シバミサイルfrom RTmio ritmo」 59周
3位 #28「BSF大島製作所」 56周


<<4時間耐久>>

<マイスタークラス>
1位 #2「どこどこツインズ」 255周
2位 #1「Team PRIDEONE」 253周


<グロム5クラス>
1位 #10「お主も悪よのう」 269周
2位 #12「ともっちと愉快な仲間たち」 265周
3位 #9「BLR RT」 263周

<グロム4クラス>
1位 #23「イケイケ団」 273周
2位 #30「HN JPN264R」 265周
3位 #26「TeamBlack★」 264周

 

<人生初レースクラス>
1位 #35「チームスズキ&大神のさおり」
2位 #36「crashers+2」
3位 #25「ジャングルわっしょい」


特別賞は#53「ミックマックレーシング」の皆さんに贈られました。


<<takuma-gpカップ スプリント>>

<M50エキスパートクラス>
1位 #4 畠石龍希 10LAP 7'33.645
2位 #49 上野健太 10LAP 7'33.937
3位 #56 五十畑義己 10LAP 7'34.490

<M50ビギナークラス>
1位 #29 井上陸哉 10LAP 7'40.366
2位 #92 鈴木健太 10LAP 7'46.753
3位 #37 徳山暉流 10LAP 7'52.146



<M50フレッシュマンクラス>
1位 #3 佐藤 剛 10LAP 8'12.215