岐阜県・明智ヒルトップサーキットにて、「KIJIMA杯レン耐初心者120分&4時間耐久」が開催されました。中日本のテクニカルコースを舞台に、朝の初心者120分、そして本番となる4時間耐久の2レースが行われました。春先らしい澄んだ青空の下、コースは終日ドライコンディションとなりました。朝の冷え込みから徐々に気温が上がるなかで、各チームは慌ただしくも和やかな雰囲気の中、決戦の時を迎えました。午前の初心者120分は、午後の4時間耐久へ向けた“レース感づくり”として重要な一戦となり、午後の4時間耐久では、序盤から転倒が相次ぐ荒れた展開になりました。さらにレン耐恒例のダブルペリア方式も加わり、最後まで結果の見えないスリリングな一日となりました。
中日本シリーズは明智から!
初心者60分耐久レース
午前8時31分、初心者60分耐久レースがスタートしました。今回は#31「SCT倉田」と#32「SCT鈴木」の2チームによる一騎打ちとなりました。スタート直後にトップへ立ったのは#32「SCT鈴木」です。何度かレン耐本番も経験しているライダーたちではありますが、改めて初心者耐久でレースの流れをつかみ、4時間耐久へつなげていこうという狙いが見える走りでした。スタートから17分過ぎに最初のピットインを迎え、その後も大きな乱れなくレースは進行しました。
30分経過時点では、#31「SCT倉田」と#32「SCT鈴木」がともに28周を重ねる接戦となりました。終盤まで安定した走りを続けた#32「SCT鈴木」がトップでチェッカーを受けました。#31「SCT倉田」も5.791秒差まで迫る好走を見せ、午後の本戦へ向けて上々の内容となりました。
4時間耐久レース
10時55分、日章旗の合図で4時間耐久レースがスタートしました。しかしその幕開けは、いきなり波乱の展開となりました。#1「BikeFreakうすぺら〜ず」がスタート直後に転倒。さらにダブルヘアピン入口では#4「チームブタイヌ」が単独転倒し、1周目から緊張感の高いレース展開となりました。
トップで戻ってきたのは#31「磐田サテライトチーム」でした。ところがその後も3コーナーで#34が転倒するなど、序盤からアクシデントが続発。11時11分には6コーナーで#51「TEAM MOTONORI」が転倒し、開始15分で4台が転倒を喫する荒れた展開となりました。
11時26分には#33「ブラステッドクラブ ヒモツキ」が4コーナーで転倒しました。各チームともレース序盤からマシンと身体にダメージを抱えながらの周回となりましたが、その一方で、ピットイン時のミニゲームでは和やかな場面も見られ、レン耐らしい空気感がパドックを包みました。
1時間経過時点では、Grom4クラスで#38「くわばらワークス」、#31「磐田サテライトチーム」、#35「後輪駆藤新一」が同一周回で競り合い、Grom5クラスでは#758「SSP758」、#2「ばらばら伝説」、#3「ローリング・ステーンズ」が接近戦を展開しました。さらに2時間時点では、Grom4クラスで#31が118周でクラス首位、Grom5クラスは上位3チームが115周で並ぶ白熱の展開となりました。
そしてレース中盤、恒例のダブルペリア方式によるハンデ決定の時間を迎えます。Grom5クラスは最後尾起点となったものの、同一周回のため大きな変動はなく、Grom4クラスではハンデの影響で#39「くわばらサテライト」が一時的に暫定上位へ浮上。レースは単なるスプリントではなく、作戦・安定感・ピットワークも問われる勝負へと変化していきました。
3時間経過時点では、Grom4クラスで#35「後輪駆藤新一」が183周でトップ、#36「FARs」が1周差で追走。Grom5クラスでは#3「ローリング・ステーンズ」が178周で首位に立ち、終盤へ向けて優位を築いていきました。午後2時を回ると風が出始め、気温は再び15度へ低下。最後の30分は、コンディション変化と疲労、そしてピット戦略が勝負を左右する局面となりました。
終盤、Grom4クラスは#36「FARs」と#35「後輪駆藤新一」の激しい首位争いになりました。Grom5クラスでは#3「ローリング・ステーンズ」が着実にリードを保ち、後続はペナルティやピット条件も含めた総合勝負へ。最後まで波乱をはらんだ4時間の戦いは、明智らしい濃密な耐久レースとして幕を閉じました。
FINAL RESULTS
初心者60分耐久レース
| 順位 | No. | チーム名 | 周回数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | #32 | SCT 鈴木 | 57 Laps |
| 2位 | #31 | SCT 倉田 | 57 Laps |
4時間耐久レース
GROM5クラス
| 順位 | No. | チーム名 | 周回数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | #81 | チーム旬、A | 275 Laps |
| 2位 | #6 | みかんツーレーシング | 275 Laps |
| 3位 | #8 | MCR | 272 Laps |
| 4位 | #10 | Team The Voice-B | 271 Laps |
| 5位 | #9 | DPLracing | 267 Laps |
| 6位 | #14 | チームバイク女子部 | 263 Laps |
| 7位 | #7 | P4Racing3310 | 260 Laps |
| 8位 | #12 | ちちぶバイク部 | 260 Laps |
| 9位 | #11 | ゆとり戦隊ヘイセブン | 249 Laps |
GROM4クラス
| 順位 | No. | チーム名 | 周回数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | #36 | FARs | 248 Laps |
| 2位 | #35 | 後輪駆藤新一 | 247 Lap |
| 3位 | #32 | SST48 | 241 Lap |
| 4位 | #31 | 磐田サテライトチーム | 233 Lap |
| 5位 | #39 | くわばらサテライト | 233 Lap |
| 6位 | #38 | くわばらワークス | 228 Lap |
| 7位 | #51 | TEAM MOTONORI | 226 Lap |
| 8位 | #37 | ブラステッドクラブ ヒモツキ | 225 Lap |
| 9位 | #37 | Sズキエンデュランスレーシング | 221 Lap |
| 10位 | #34 | ブラステッドクラブ近藤夢 | 215 Lap |
総括
明智ヒルトップサーキットでの4時間耐久レースは、スタート直後から転倒が相次ぐ荒れた展開となりました。その中で、最後まで安定して走り切る重要性が改めて際立つ一戦となっています。Grom4クラスは、#36「FARs」が248周を走破して優勝。2位の#35「後輪駆藤新一」は全体ベストラップを記録する猛追を見せましたが、わずか1周届かず、見応えのある首位争いとなりました。Grom5クラスでは、#3「ローリング・ステーンズ」が240周でクラス優勝を飾り、安定した走りで明智大会を制しました。また、午前の「初心者60分」では#32「SCT鈴木」が勝利し、午後の本戦へ勢いをつける内容となりました。初心者からベテランまで、誰もが同じ一日の中でレースの楽しさと難しさを共有できることこそ、レン耐の魅力です。今回もサーキットは、挑戦するライダーと支える家族や仲間の笑顔で包まれました。
RACE DATA
- 開催名称:Let’s レン耐 ナチュラサーキット 3時間耐久レース
- 開催日時:2026年4月5日(日)
- 開催場所:ナチュラサーキット・717m(山口県)
- コンディション:天候:曇りのち晴れ / 気温 15度 / 路面温度:20度 / コース状況:ドライ
- 参加台数:Grom5 3台・Grom4 3台 (合計 6台 / 17名)