2026年4月5日、山口県・ナチュラサーキットにて、「Let’s レン耐3時間耐久レース」が開催されました。今週は舞台を山陽路に移し、西日本シリーズ第2戦としてのレースとなりました。朝はうっすらと雲がかかる空模様の中、ライダーたちはピットでマシンの最終チェックを進めていました。スタート時刻が近づくにつれて気温は15度、路面温度は20度まで上昇し、ライダーたちにとってはトレーナー1枚でちょうど良いコンディションとなり、6台・計17名のライダーが早春のナチュラサーキットに集結しました。公式練習前には、レース初参加の方を対象にした初心者講習が行われ、レン耐の理念である「誰もが気軽にレースを楽しめる」環境づくりが今回も丁寧に進められました。
ナチュラ大会はそのアットホームさも魅力!
3時間耐久レース
ベテラン勢にとっては「もう少し走り足りない」と感じるほど、レン耐の中ではコンパクトに凝縮された3時間です。一周一周のミスが順位に直結する中、当日は予定通り9時15分、日章旗の合図と共に3時間の戦いの火蓋が切られました。
絶好のスタートを切ったのは、グロム4クラスの#31「TEISHIN」、グロム5クラスの#3「おやじレン耐ゴレンジャー」、そしてグロム4クラスの#32「夢耕舎レーシング」の3台です。1周目から白熱した先頭争いの様相を呈し、コースの流れをぐいぐいと引っ張っていきました。しかしスタートからわずか5分、ドラマは早くも訪れます。グロム5クラスの#1「ムラカミモータース(怒)」が6コーナーで単独転倒を喫したのです。幸いライダーに怪我はなく、マシンを立て直してコース復帰を果たしました。スタートから15分を過ぎると、#33「KTMレーシングクラブ」を皮切りに各車のピットインが増え始め、ライダー交代のタイミングを巡る駆け引きがピットレーンで繰り広げられていきました。各チームともライダー数や経験値が異なるため、いつ・誰を投入するかという采配が、そのまま終盤の順位を左右する重要なポイントとなっていきます。
1時間経過の時点で、グロム4クラスは「夢耕舎レーシング」(#32)が65周でトップ、2位「TEISHIN」(#31)に2周差、3位「KTMレーシングクラブ」(#33)に12周差をつけて先頭を快走しています。グロム5クラスは「おやじレン耐ゴレンジャー」(#3)が63周で首位、2位「ムラカミモータース(楽)」(#2)に5周差、3位「ムラカミモータース(怒)」(#1)に9周差です。早くも「夢耕舎レーシング」がベストラップ48.921秒をマークし、コース全体のペースを引き上げていきました。各チームのライダーが次々とコースイン・アウトを繰り返す中で、ピット作業の正確さと素早さが、わずかな差を生み出す重要な要素となっていきます。
11時を過ぎる頃、それまで空を覆っていた雲が晴れ、太陽が顔を出すと共に気温・路面温度が一気に上昇しました。タイヤのグリップも見違えるように回復し、各車のラップタイムにも変化の兆しが現れ始めました。コーナーの立ち上がりでスロットルを開けるタイミングが少しずつ早まり、ストレートでのトップスピードも伸びていきます。
そんな中、再び#1「ムラカミモータース(怒)」が転倒を喫します。マシンを立て直したライダーはコースに復帰し、再び全開のラップタイムを刻みながら前を追いかけました。そしてレースもスタートから半分が過ぎ、いよいよダブルペリア方式によるハンデ決めの時が訪れました。グロム5クラスは奇数の目が出て真ん中の順位を起点とする方式となり、MAX8周のハンデが付加され、#2「ムラカミモータース(楽)」に+8周が課された結果、#2が暫定トップに躍り出る展開となりました。グロム4クラスもまた奇数の目が出て真ん中起点となり、MAX3周のハンデが付加され、#31「TEISHIN」と#33「KTMレーシングクラブ」に+3周が課されました。これにより、グロム4クラスは「TEISHIN」が暫定トップへと入れ替わり、レースの行方は一変、順位がめまぐるしく入れ替わる白熱の様相を呈していきました。
最初のハンデが反映され、時計が1時間30分を過ぎる頃から、各チームは一気にペースアップしました。タイムがグングンと上がり、コース全体が今日一番の盛り上がりを見せていきました。トップ陣はベストラップを更新しながら周回を刻み、後方勢もハンデの猶予を計算に入れたペース配分でじわじわと差を詰めていきます。観戦エリアからも歓声が上がり、ピットウォールの各チームスタッフは無線とサインボードでライダーに細かく指示を送り続けました。
2時間経過の時点では、グロム4クラスは「夢耕舎レーシング」(#32)が99周でトップを堅持しており、2位「TEISHIN」(#31)に2周差、3位「KTMレーシングクラブ」(#33)に18周差です。グロム5クラスは「おやじレン耐ゴレンジャー」(#3)が96周で首位、2位「ムラカミモータース(楽)」(#2)に5周差、3位「ムラカミモータース(怒)」(#1)に6周差と、いずれもハンデ込みでの逆転を視野に入れた緊迫の展開となりました。残り1時間という時間設定の中で、各チームのストラテジーが最終局面に向けて研ぎ澄まされていきます。
そして、最後の最後にドラマが待っていました。残り10分、グロム5クラスでハンデ込みのトップ争いを演じていた#2「ムラカミモータース(楽)」がマシントラブルにより緊急ピットインを余儀なくされます。メカニックが慌ただしくマシンに群がり、約6分のピット作業の末、何とかコースに復帰しゴールを目指したものの、その間に失った周回数は大きく、結果として実質周回数は17周のロスを抱える形となりました。一体レース結果はどのようになるのでしょうか――
観る者誰もが固唾を呑む中、レースは予定通り12時15分過ぎにチェッカーを迎え、ダブルペリアハンデ加算後、各クラスの勝者が確定しました。
FINAL RESULTS
3時間耐久レース
GROM5クラス
| 順位 | No. | チーム名 | 周回数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | #1 | ムラカミモータース(怒) | 194 Laps |
| 2位 | #3 | おやじレン耐ゴレンジャー | 193 Laps |
| 3位 | #2 | ムラカミモータース(楽) | 191 Laps |
※#2「ムラカミモータース(楽)」マシントラブルによる17周プラス周回となりました。
GROM4クラス
| 順位 | No. | チーム名 | 周回数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | #31 | TEISHIN | 197 Laps |
| 2位 | #32 | 夢耕舎レーシング | 195 Laps |
| 3位 | #33 | KTMレーシングクラブ | 160 Laps |
※#32「夢耕舎レーシング」ピット回数未達により-5周減算となりました。
総括
雲が晴れて太陽が差し込んだ早春のナチュラサーキットでは、最後まで誰が勝者になるか分からない劇的な展開となりました。グロム4クラスでは、+3周のハンデを最大限に活かした「TEISHIN」が197周で優勝、ダブルペリア方式ならではの僅差の戦いが繰り広げられました。
RACE DATA
- 開催名称:Let'sレン耐 榛名150分耐久レース
- 開催日時:2026年4月12日(日)
- 開催場所:ハルナモーターランド(群馬県)
- コンディション:天候:晴れ / 気温 24.2度 / コース状況:ドライ
- 参加台数:マイスター 1台・Grom5 7台・Grom4 8台 (合計 16台 / 46名)