RACE REPORT
2026.6.6(土)~6.7(日)
【特別戦】
PlanBee杯 Let'sレン耐 
サーキット秋ヶ瀬 12時間耐久レース

ミニクラスはおろかバイクレースでは国内最長となる12時間耐久のオールナイトレースが今年もサーキット秋ヶ瀬で開催されました。
今年は酷暑を避けて1か月早めての開催となりました。
当日は夜になると上着が欲しくなるくらいの涼しさで、エントラントたちがいい汗をかくのにはちょうどいい気温でした。

おかげで例年よりも疲れ知らずとなったエントラントたちは深夜になってもベストタイムを更新しあうような激しいバトルを展開しました。
午後6時から翌午前6時まで12時間の熱いレースを楽しみました。

集合写真

2026年も12時間に集まってくれた猛者たち!


集合写真

コントロールラインにはX-ECO エフェクトメイジ様よりLEDパネルを設置していただき、
視認性の高い安全なパネルを装着


12時間耐久レース

当日の日没時間は18時56分でした。
まだ太陽が残り空が明るい中、18時5分に決勝レースはスタートとなりました。

オープニングラップを制したのはグロム5クラスの#1「ミツバチコーヒー」でした。
これに同じくグロム5クラスの#8「Day off racing」、#3「第2倉庫CORSE」と続いていきます。
このうち#3が先頭に立つと後続をどんどんと引き離す独走態勢に突入しました。

第2グループをグロム5クラスの#4「RT LANDSTAR」、#8、グロム4クラスでトップとなる#33「キジマKISSレーシングクラブ」らが形成するかたちとなります。
転倒は散発的にこの時間帯で3回ほど発生しました。

午前零時までの前半は普段と逆回りのコースを使うこともあり、まずは各チームともコースに慣れながら長丁場のレースに向けての戦いが始まりました。

1時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#3=93周、#4=86周、#8=86周。グロム4クラスが#33=84周、#559「SSP」=75周、#32「北巨摩レーシング(仮)」=74周の順でした。

コースに慣れて次第にペースが上がっていく中、この時間帯が開始して8分ほど過ぎたところで、最終コーナー立ち上がりにて大きな転倒が発生しました。
そのため赤旗掲示となり、時計は進行したままレースは一時中断することとなります。
転倒処理が終わり、レースは18:25にローリングスタートで再開しました。
すでに日没を終えてコースはどんどんと暗くなっていきます。

トップを走るのは、なおもグロム5クラスの#3でした。
後続との差はさらに拡がり、この時間帯で20周近くに及んでいくこととなります。
グロム5・4の両クラスとも2位と3位が入れ替わりますが、周回数は接近しており、こちらは鎬を削りあっているような状態が続いていきました。

2時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#3=167周、#8=149周、#4=148周。
グロム4クラスが#33=148周、#32=138周、#559=136周の順でした。

※コースサイドには、LED電球で作られた矢印でコースイン、アウトを分かりやすくするLEDを装備

3時間目
午後8時を越えてすっかり空は暗くなり、夜間照明のライトを頼りに走るようになったライダーたち。しかし、逆回りコースに慣れてバンバンとベストラップを更新するチームも目立つようになります。
総合でトップを走る#3の独走もここまでで遂にストップしました。
一時は20周近く付けていたアドバンテージも、追い上げてきた#8がその差をわずか1周まで狭めることとなっていきました。
それ以降の各クラスはそれぞれの周回数差がそれなりに開くようになっていったのが目立つようになりますが、今回のエントラントたちはこれまでの12時間レン耐経験者も多数。
午前零時を越えてのジャンプアップゲームで大どんでん返しが待っているのを知っているため、彼らなりの作戦で順位を調整しているような様子も見られました。

3時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#3=233周、#8=232周、#4=226周。
グロム4クラスが#33=218周、#559=210周、#32=201周の順でした。

4時間目
いよいよ21:00を突破し、レースに大きな動きが見え始めました
19時台に起きた赤旗で流石にセーブするようになっていたのか20時台ではゼロだった転倒が、ここに来て再びポツポツと発生するように戦いは次第にヒートアップしていきました
また、総合トップは、ついに交代しました。#3に代わり#8が先頭に立つこととなります。
一時は離されてしまったかに見えた#4も再び周回数を稼ぐと、グロム5クラスは3台がトップを争うような状態へと変わっていきました。
一方、グロム4クラスは#33が鉄壁の独走態勢で先頭をキープし、#559と#32が2番手の座を争います。

4時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#8=315周、#3=313周、#4=313周。
グロム4クラスが#33=302周、#559=279周、#32=274周の順でした。

5時間目
普段のレン耐ならゴールを迎えているような時間です。
しかし、まだレースは半分も終わっていません。
22:00を迎える前後から各車続々と規定で割り当てられている前半の分3リットルの給油を受け始めることとなりました
両クラスとも上位陣の顔ぶれは変わらぬままレースは進行しました
しかし前半戦残り1時間を迎える直前に、序盤から活躍していた#3もここに来て手痛い転倒を喫してしまうこととなります。
そしてグロム4クラスもここに来てレン耐常連チームの混成で構成された#31「ザ・行け行けVoice」が次第に順位を上げ始めるようになっていました。

5時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#8=417周、#4=413周、#3=409周。
グロム4クラスが#33=383周、#559=368周、#31=357周の順でした。

6時間目
いよいよ前半も残り1時間。
転倒を喫してトップ争いから離脱したかに見えた#3が、驚異の追い上げを開始しました。
幸いにも転倒によるタイムロスが少なかっただけでなく、ここに来て32秒446というベストラップを更新する激しい走りで、なんと再び総合トップに返り咲く走りを見せます。
同じように他チームも32秒台に挑戦してペースアップしました。
中でも#1は31秒台突入まであとわずかという32秒078を叩き出してみせました。
グロム4クラスもついに#31が2番手の#559と同一周回に並んでロックオンしました。
こうして6時間目を迎えて最も激しさを迎えるという例年以上にタフなレースは24:00を迎えて一時中断し、後半戦へと移ることになっていきます。

6時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#3=497周、#8=495周、#4=488周。
グロム4クラスが#33=451周、#559=437周、#31=437周の順でした。

7時間目
コースレイアウトを通常通りの順回りに戻し、各車両に点検や給油などの作業を終えたあと、レースの後半6時間はゼッケン順のローリングスタートによって0:34に再開しました。

トップに返り咲いた#3は後半もそのままの座を維持しようと徐々に後方を引き離しにかかります。グロム5クラスの2・3位は引き続き#8と#4が争う展開でした。
グロム4クラスも#33のトップは変わりませんが、やはり2・3位は#559と#31のデッドヒートが繰り広げられます。
深夜を迎えてピットは肌寒く何か羽織るものが必要なほどでしたが、総周回数は既に500周を突破していました。
エントラントの熱気はそんな肌寒さを上回り続けていました。

7時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#3=537周、#8=495周、#4=488周。
グロム4クラスが#33=489周、#559=478周、#31=477周の順でした。

8時間目
レースが続く裏でピットの特別ブースでは前半終了時の順位を元にした恒例のジャンプアップゲームが開催されます。
今年のお題は、前衛アーティストとしても知られる福山理子画伯が描くイラストのテーマを当てる「この絵はな〜に?」
しかし、あまりにもシュールな画風になかなか正解が出ず、ジャンプアップゲームは異例の長時間という展開になりました。
1時間ほどかけてようやく終わったジャンプアップゲームでは、グロム5クラスに90〜30周、もしくはガソリン2〜1リットル、グロム4クラスに30〜0周というボーナスがゲーム結果の順位によってプレゼントされることとなりました。
なお、ボーナス周回についてはゴール後に加算されます。
したがってレースはこれまでの順位のまま進行していくこととなります。
ゴール後にはペナルティ減算もあり、特に規定走行時間の違反はマイナス10周となるため、どういう結果になるか最後まで分からず、ここまで来たら各チームとも残る後半はもう全力で順位を上げていくしかないというのが例年の流れです。
両クラスとも手を休めず、着々と周回を重ねていきます。
ついに総周回数は600周を超えるに至りました。

8時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#3=619周、#8=615周、#4=615周。
グロム4クラスが#33=562周、#31=558周、#32=554周の順でした。

9時間目
午前2時。例年であれば、そろそろ疲れと睡魔もピークに達する時間帯です。
だが、今年はここで両クラスともトップが入れ替わる動きのある展開となりました。
グロム5クラスは#8と#4が同一周回で先頭を争うかたちとなり、#3はクラス3番手へと後退しました。
グロム4クラスもここまでトップを死守していた#33が後退し、代わってついに#31がクラストップに浮上することとなります。

9時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#8=692周、#4=692周、#3=689周。
グロム4クラスが#31=636周、#32=623周、#559=617周の順でした。

10時間目
グロム5クラスは三度先頭を奪い返さんと奮起して2番手に浮上する#3と、それを跳ねのけんとする#8が疾走しました。
グロム4クラスは先頭に立った#31が約20周のアドバンテージをさらに広げんとし、#559と#32も互いに2番手を譲らぬ奮闘を見せます。

ジャンプアップゲームでのボーナス周回が無かったグロム5クラスの上位3台は最低でも4番手以降と30周差を付けておかないと表彰台を逃してしまう計算でした。

グロム4クラスも#31は15周以上の差を付けておかないと優勝を逃してしまいます。
こうして深夜も休むことなく続けられた攻防は、気が付くと東の空が薄く明るくなり始めていました。

10時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#8=775周、#3=772周、#4=769周。
グロム4クラスが#31=710周新建、#559=691周、#32=687周の順でした。

11時間目
空は東から次第に明るくなっていき、当日における日の出の時刻は4:25でした。
オールナイトのレースもついに夜の時間帯が終了しました。
グロム5クラスは、#8、#4、#3の3台によって序盤から続く争いに+40周のジャンプアップボーナスを獲得していた#2「このゆびとまれ」が4番手の座をキープしました。
見かけ上は離れていながらもしっかり優勝をも狙えるところを走行するようになっていきます。

グロム4クラスは、#31がさらにダメ押しの突き放しでアドバンテージを伸ばし、後続の逆転を許さないところまで逃げようとしていました。
後半6時間でも各車に3リットルの規定ガソリンが割り当てられていましたが、どのタイミングで給油するかも各チームには難しい判断が強いられます。

11時間を終えた時点での暫定結果は、グロム5クラスが#8=775周、#3=772周、#4=769周。
グロム4クラスが#31=710周、#559=691周、#32=687周の順でした。

12時間目
空はすっかり明るくなり気温もグングンと上昇しました。
長かった12時間のレースもいよいよ最後の1時間を迎えることとなりました。
熱い戦いが続けられてきたグロム5クラスは、#2がアクセルワイヤーの破断というマシントラブルで車両入れ替えのため長時間待機となる事態に。
またゴールまであと20分というところで2番手を走っていた#3がまたもや転倒してしまうというハプニングが発生してしまいます。
そしてこの時間帯になってついに#4が先頭に浮上するという大きな展開を見せたのでありました。
一方、グロム4クラスはベテラン軍団の作戦勝ちとばかりに#31が、安全域と呼べる位置までアドバンテージを伸ばします。

こうして午前6時を迎え、最後は#4が真っ先にチェッカーフラッグを受けました。
各車12時間の走行を終えることとなりました。

しかして、表彰式で発表された最終結果は…。
グロム5クラスは、#4や#8にピット時間未達のペナルティ減算があったこともあり、マシントラブルの救済措置で該当時間に対する周回が加算された#2が逆転して奇跡の優勝をゲットするということに。
グロム4クラスは、完璧なレース運びを見せた#31がそのまま優勝しました。

表彰式の後は協賛スポンサーからの景品抽選会も行われ、最後まで熱気に包まれた12時間のレースとなりました。

FINAL RESULTS

GROM5クラス

順位 No. チーム名 周回数
1位 #2 このゆびとまれ 944 Laps
2位 #4 RT LANDSTAR 930 Laps
3位 #8 Day off racing 920 Laps

GROM4クラス

順位 No. チーム名 周回数
1位 #31 ザ・行け行けVoice 887 Laps
2位 #559 SSP 872 Laps
3位 #32 北巨摩レーシング(仮) 856 Laps

★ 特別賞

受賞: #6 ブレーキ 掛けません 漢だからです
受賞理由は、みんな若いライダーで元気が良かった!ということでした。

RACE DATA
  • 開催名称:PlanBee杯 Let'sレン耐 秋ヶ瀬12時間耐久レース
  • 開催日時:2026年6月6日(土)~7日(日)
  • 開催場所:埼玉県・サーキット秋ヶ瀬
  • コンディション:曇り/気温:22℃/路面:ドライ
  • 参加台数:Grom4 4台・Grom5 10台 合計14台
  • 参加人数:120名