梅雨入り目前の6月中旬、大阪府北部の山あいに位置するスポーツランド生駒は、朝から厚い雲に覆われていました。
しかし、これが実にありがたい"レース日和"となります。
気温26℃、体感はむしろ涼しく、直射日光もない絶好のコンディションとなり、4時間の長丁場を走り抜くライダーたちには、この上ない環境が整っていました。
女性ライダー過去最多クラスの参加率!
初心者講習には“人生初レース”組も多数参加し、真剣な眼差しで受講する姿が印象的でした。
10時15分、通常より15分遅れて日章旗が振り下ろされ、27台がルマン式スタートで一斉に飛び出し、グロム4クラスは、#34「後輪駆動新一」が338周でクラス制覇しました。
グロム5クラスは、ハンデ加算後の結果#13「スモールリバー5」が336周でクラス優勝しました。
4時間耐久レース
● スタート 〜穏やかな幕開け〜
ホールショットを飾ったのはグロム5クラス #2「スピードフリーク」でした。続いて#12「青春OZ-Racing」、#360「ハイライドハイ」の順でコントロールラインを通過しました。
グロム4クラスは#36「TEAM KANON+ICU RT」が先頭で、#31「ジェイドリップ」が追走する形となりました。転倒もなく、実に穏やかな滑り出しでした。
10:41、早くもピットで最初のドラマがありました。
#7「J.racing&G.power」がRSタイチ製の漆黒に輝く「公式けん玉」ミニゲームに挑戦しました。ピットに集まった仲間たちが固唾を呑んで見守る光景は、まさにレン耐の温かな一場面でした。
● 1時間経過 〜首位固まる〜
10:50 #6が転倒、ピットで修復作業へ入りました。
11:58 #35が1コーナーで転倒、12:05 #12がクラッチトラブルでピット修復——次々とアクシデントが発生する中、上位勢は着実に周回を重ねました。
【1時間経過】
グロム4:1位 #36 TEAM KANON+ICU RT(86周)/2位 #31 ジェイドリップ(77周)/3位 #32 team the Orange-A(75周)
グロム5:1位 #15 第2倉庫 CORSE NERO(84周)/2位 #2 スピードフリーク(83周)/3位 #20 サーカムれーしんぐ(82周)
グロム4は#36が圧倒的なリードを築き、グロム5は#15が僅差の首位争いを繰り広げる展開となりました。
● 中盤戦 〜ダブルペリアとフリスビーの熱狂〜
続く6回目のミニゲームは、RSタイチ製フリスビーを使った"50cm四方の台に乗せろ"チャレンジでした。
「簡単そうに見えて、これが乗らない!」
——待機ライダーの苦笑いと歓声がピットロードに響き渡り、あっという間にピットロードは大混雑の様相を呈しました。
そして中間地点、レン耐名物ダブルペリア方式のサイコロで、周回ハンデが発表されます。
今回はレース終了後に加算される方式で、周回数に応じて段階的にハンデが決定しました。
グロム4は最大で+32周、グロム5が最大+36周がもらえることになり、勝負は後半戦へ入りました。
レースも中盤戦から後半戦になりかけ、ペースが上がってきたところ、#20が「への字」コーナーで転倒、それと同じ時刻に#33の女性ライダーが単独で3コーナーで転倒しました
——幸いライダーは無事、いずれもピットへ戻り修復作業へ入りました。
そして、 #36、 #32、#12、 #8と、ペースが上がる後半戦は転倒が続出しました。それでも各チーム、諦めることなくコースへ復帰していきます——これぞレン耐の真髄です。
● 2時間経過 〜依然リードする#36と#15〜
グロム4:1位 #36 TEAM KANON+ICU RT(167周)/2位 #31 ジェイドリップ(150周)/3位 #32 team the Orange-A(146周)
グロム5:1位 #15 第2倉庫 CORSE NERO(163周)/2位 #7 J.racing&G.power(161周)/3位 #20 サーカムれーしんぐ(159周)
● 終盤の攻防 〜ガソリンとFCY〜
残り1時間、コース上ではガソリンメーターの点滅が各車のダッシュボードを彩り始めました。給油ピットが混雑し、戦略的なピット作業が勝敗を分ける局面となります。
13:47、#2「スピードフリーク」がコース上でストップしました。車両回収のためFCY(フルコースイエロー)が発動され、レースは一時的にペースダウンしました。
各チームのピットウォールからサインボードでの指示が飛び交い、静かな緊張感に包まれました。
残り10分——暫定トップはグロム5が#758「SSP758」、グロム4が#31「Jtrip」という展開でした。しかし、まだレース終了後のハンデ加算が待っています。「ここで安心はできない!」——各チームのキャプテンが真剣な表情でストップウォッチを睨んでいました。
そして14時15分、4時間を告げるチェッカーフラッグが振り下ろされました。
ハンデ加算後の最終結果が発表されると、パドック全体が一気に沸き立ちました。
FINAL RESULTS
GROM5クラス
| 順位 | No. | チーム名 | 周回数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | #13 | スモールリバー5 | 336 Laps |
| 2位 | #5 | サイクルセンターサカグチ | 334 Laps |
| 3位 | #11 | OHRN2輪倶楽部 | 333 Laps |
GROM4クラス
| 順位 | No. | チーム名 | 周回数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | #34 | 後輪駆動新一 | 338 Laps |
| 2位 | #31 | Jtrip | 331 Laps |
| 3位 | #35 | Dチャレンジ2026 | 322 Laps |
★ 特別賞
受賞: # 14第2倉庫CORSE ROSSO,# 15第2倉庫CORSE NEROの2チーム
受賞理由は、レン耐に参加するためにチームTシャツを作ってきてくれたということでした。
総括
曇天という絶好のコンディションに恵まれた生駒4時間耐久。
過去最多クラスの女性ライダー参戦という新しい時代の到来を感じさせる
一戦となりました。
数々の転倒、クラッチトラブル、FCY、ガソリン切れ、保存されたダブルペリアの妙——
4時間の中に凝縮されたドラマは、まさにレン耐そのものです。
転倒しても諦めず、ピットで直して再びコースへ戻る27台の姿には、
大きな拍手が送られました。
RACE DATA
- 開催名称:中日本シリーズ第3戦 RSタイチ杯 Let’sレン耐 4時間耐久
- 開催日時:2026年6月14日(日)
- 開催場所:大阪府・スポーツランド生駒(0.630km)
- コンディション:曇り/気温:26℃/路面:ドライ
- 参加台数:Grom4 6台・Grom5 21台
- 参加人数:120名