RACE REPORT
2026.8.23 (日)
【東日本シリーズ第14戦】
Let’sレン耐 袖ヶ浦フォレストレースウェイ
3時間耐久

真夏の関東平野、袖ヶ浦フォレストレースウェイにテントが並びます。
前日から降り続いた雨の名残でパドックはまだしっとりと湿り気を帯び、2.436kmのロングコースにも所々ウェットパッチが残ります。
しかし、ライダーの動きに湿っぽさは微塵もありません。
今日のエントリーはなんと43台・141名となる、シリーズでも屈指の大所帯です。

集合写真

初心者講習が始まり、今日レン耐デビューを迎える10名のライダーが真剣な面持ちで説明に耳を傾けます。
ピットインとピットアウトのライン、旗の意味など、一つひとつが丁寧に共有されていきます。
「無理をせず、まずは1周走り切ることから」の言葉に、緊張していた表情が少しだけほぐれました。

スタート時刻が近づく頃、東の空にくっきりとした青が広がり始めます。気温はぐんぐん上昇して32℃。
湿っていた路面はまるで乾かされるかのように色を変え、コースは一気にドライへと表情を変えていきました。
9:40、コース上に整列した43台のエンジンが一斉に目覚め、いよいよ袖ヶ浦の3時間が幕を開けました。



3時間耐久レポート

スタート〜1時間:整然としたスタート、そして最初のドラマ

全43台という大所帯にもかかわらず、スタートは驚くほど整然としていました。
ル・マン式で一斉にマシンへダッシュし、マシンにまたがってスタートしていきます。大きな混乱もなく、各車が1周目を通過しました。

オープニングラップの順位は、マイスタークラスが#102「お主も悪よのう」、#103「TeamPRIDE ONE」、#111「■TeamYSR」、#101「どこどこツインズ」、#112「パッチWORKS」の並び。
グロム5クラスでは#80「Team BLADE」、#3「ポンコツレーシング」、#2が続き、グロム4クラスは#42「292Link・GRACE」、#36「二代目南町奉行B」が先行する展開となりました。

しかし10:24、最初のドラマが起こります。#101「どこどこツインズ」が3コーナーで痛恨の転倒を喫し、車両回収のためセーフティカーがコースイン。
約10分間のニュートラリゼーションにより、レースのリズムはいったんリセットされる形となりました。その後、SCが解除され、レースは再開されました。

レース中盤には#12もコース上に横たわる場面がありましたが、マシンを起こして自力でピットへ戻りました。

1時間経過時点の中間順位は次の通りです。

マイスター:1位 #111「■TeamYSR」/2位 #103「TeamPRIDE ONE」/3位 #102「お主も悪よのう」
CBR250R:1位 #104「Samson’s」/2位 #105「Team-F」/3位 #112「パッチWORKS」
グロム5:1位 #14「バンタムレーシング」/2位 #3「ポンコツレーシング」/3位 #80「Team BLADE」
グロム4:1位 #44「松戸會withてんとう虫」/2位 #42「292Link・GRACE」/3位 #37「とりあえず走ろう」

グロム4限定のダブルペリアが呼ぶ波乱

1時間30分が経過したところで、運営から今回限定のレギュレーションが発表されました。
ダブルペリアハンデはグロム4クラスのみに適用され、最大加算は+6周。これにより、後半のレースに逆転のチャンスが与えられました。

2時間経過時点では、マイスタークラスの#111が72周でトップを走行。
CBR250Rクラスでは#105「Team-F」がトップに立ち、#112が続く展開となりました。
グロム5クラスでは#80「Team BLADE」が66周で首位へと返り咲き、グロム4クラスはハンデ効果で#42「292Link・GRACE」がトップに躍り出るなど、順位は大きく塗り替わりました。

灼熱の32℃。ピットレーンでは、氷嚢を首に巻いたライダーたちが次々とピットへ入り、水分を補給しながら次のスティントへ備える光景が絶えませんでした。

終盤〜チェッカー:ペナルティが左右する順位、それでも走り抜けたグリッド

残り1時間、レースは新たな局面へ入ります。「与えられた条件の中で走り切る」——耐久レースの本質を体現するように、コース上の争いは最後まで緩みませんでした。

マイスタークラスでは#111「■TeamYSR」が108周を刻み、1分26秒579のベストラップと合わせて堂々のトップチェッカー。
CBR250Rクラスでは#112「パッチWORKS」が106周で見事な逃げ切りを見せ、#113「イエローライン ドンキーズ」、#105「Team-F」が続きました。

グロム5クラスは#3「ポンコツレーシング」が98周で優勝。
#80「Team BLADE」、#8「アシュアドリームRP」、#5「ヨンメイ」がそれぞれ持ち味を発揮する熱戦となりました。

そして、ハンデによって順位が大きく動いたグロム4クラスでは、女性ライダー・石田さおり選手を擁する#31「大神のさおり」が95周でクラス制覇。
ハンデを跳ね返すのではなく、ハンデを味方につける戦略で勝利をつかみ、パドックからひときわ大きな歓声が上がりました。

FINAL RESULTS

3時間耐久

マイスタークラス

順位 No. チーム名 周回数(Best Lap)
1位 #111 ■TeamYSR 108 Lap(1'26.579)
2位 #102 お主も悪よのう 102 Lap(1'29.567)
3位 #103 TeamPRIDE ONE 97 Lap(1:30.606)
4位 #101 どこどこツインズ 91 Lap(1'22.917)

CBR250Rクラス

順位 No. チーム名 周回数(Best Lap)
1位 #112 パッチWORKS 106 Lap(1'27.892)
2位 #113 イエローライン ドンキーズ 105 Lap(1'27.124)
3位 #105 Team-F 103 Lap(1:29.004)
4位 #106 teamITF 99 Lap(1'31.740)
5位 #104 Samson’s 98 Lap(1'28.462)

Grom5クラス

順位 No. チーム名 周回数(Best Lap)
1位 #3 ポンコツレーシング 98 Lap(1'39.109)
2位 #80 Team BLADE 97 Lap(1'36.149)
3位 #8 アシュアドリームRP 96 Lap(1:39.351)
4位 #5 ヨンメイ 95 Lap(1'41.366)
5位 #2 みかんツーレーシング 93 Lap(1'40.875)
6位 #6 むしばレーシング 92 Lap(1'41.870)

Grom4クラス

順位 No. チーム名 周回数(Best Lap)
1位 #31 大神のさおり 95 Lap(1'41.411)
2位 #36 二代目南町奉行B 94 Lap(1'40.764)
3位 #34 小山内レーシング26 94 Lap(1:42.517)
4位 #32 チームナミヘイ 93 Lap(1'42.225)
5位 #43 松戸會・GRACE・DC 92 Lap(1'45.023)
6位 #35 二代目南町奉行A 92 Lap(1'43.989)

人生初レースクラス

順位 No. チーム名
1位 #36 二代目南町奉行B
2位 #35 二代目南町奉行A
3位 #41 ガレージトキタ 二輪部

★ 特別賞

受賞:DNE Aチーム、DNE Bチームの皆さん

総括

前日からの雨の名残、走り出しのウェットパッチ、そして32℃の灼熱。
決して楽ではないコンディションの中、43台・141名という大所帯が最後まで走り切った3時間となりました。

序盤は#101のクラッシュとSCから始まり、中盤はグロム4限定のダブルペリアが順位を塗り替え、終盤はSC再スタート時の追い越しやホワイトラインカットなど、細かなペナルティが順位を左右する耐久レースならではの緊張感が続きました。

マイスタークラスを制した#111「■TeamYSR」は、乱れのないラップを積み重ねて完勝。
グロム5クラスでは#3「ポンコツレーシング」が経験と粘りで王座をつかみ取り、グロム4クラスではハンデを味方につけた#31「大神のさおり」が、石田さおり選手の奮闘とともに歓喜のフィニッシュを迎えました。
CBR250Rクラスの#112「パッチWORKS」も終盤までペースを落とさない走りを見せ、見事にクラス優勝を飾りました。

RACE DATA